第一回からの続きとなります。
気丈な宝石屋さん
友田:会社を持つ覚悟について聞こうと思っていたのですが…
神山:継ぐ覚悟になるね
友田:すごく重いものがあると思います4代目ともなると…。積み重ねてきたものがたくさんありますよね。
神山:あのね 最初はこう…広げてく想いもあってんけど、若い頃はね。でも45になった今は、まぁ時代の流れもあんねんけど守っていくって方が大事かなって思ってて。なんていうかな、例えばね、全国の宝石仲間が「うちは立地が悪い」とか言うて悩んではるねんか。「まぁおいで、うちおいで」と来てもらう。で、まぁ青山町駅やから電車で来ても、車で来ても「えらいとこで商売してますねぇ」って。
友田:田んぼですもんね…。
神山:せやろ(笑)
友田:山と田んぼっていう。
お店の所在地
最寄の駅は近鉄大阪線の青山町。見ての通りとっても緑が多い素敵な所です。右も左も後ろも緑。町内には小学校と中学校が1校ずつあり、観光スポットでは青山高原が有名。
神山:褒めてくれんねやんか。で、安心して帰ってくねんけど、条件は立地じゃないですよって伝えたくて。言い訳なんてナンボでもできるやんか?ここ田舎やからとか、周り田んぼしかないからとか、青山町の人口9千人くらいやからとか。そうじゃなくて、ここだからこそできる何かがあると思って宝石屋を今は一生懸命楽しんでます。
友田:ここでしかない何か…それは見つかりましたか?ここでないといけない何か。
神山:2つあんねんけど、一つはここでしか買えない「モノ」商品、ブランドとか。やっぱり数の多いというか、どこでも買えるものなら値段勝負になってくるので。そうじゃなくて、ここでしか買えないという付加価値であったりとか、それを商品を色々勉強して、探してここに卸してもらえたり、作るようにしてます。それ以前にもう一つ大事なのがね… あれ、何言おうと思ったんやろ…
友田神山:(笑)
神山:それ以前に大事なのはね…えぇと…「人」人!人!
友田:人?
神山:うん、ここは自分の性格と繋がってくんねんけど、例えば友田くんもさ、この車欲しいなぁと思っても、担当してくれた人とかに、相性合わんとかまぁ人間やからあるやんか?嫌な人やったら絶対買わへんやんか?そこやと思ってて、例えばなんぼオリジナルな商品があったとて、人やと思ってて、まず人磨きやと思ってんねんか。「ダイヤモンドはダイヤモンドによって磨かれる」って言葉があるように「人は人によって磨かれる」し、人って人との出会いで人生が変わっていく。一番影響があるから。本当に人を磨いておかなあかんと思ってて、宝石も磨かな光らんようにね…今うまいこと思いついたけども!
友田神山:(笑)
神山:人間力を高めることを常に探したりしてます。
友田:それでいろんなイベントに顔を出されたりされてるんですね。
神山:そうそう。自分でしたりね。
友田:ひとつ気になったのが、いろんなところに顔を出されるのはわかるのですが、アフロをつけて…
神山:おぉ!
友田:変わった格好とか、あれは失礼な話、単なる目立ちたがりやではないんですよね?意図があってされているのか、そこをちょっと聞きたいなと。
神山:目立つのは決して嫌いではないです。ただ、それよりもなぜしてるかっていうと人に喜んでもらえると思ってやってます。笑ってもらえる。こいつあほやなぁとか、おもろいなぁって。笑顔を増やすというか、そういう意味合いを持たせてわざとやってます。